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■簾戸ができるまで

1、材木の買い付け

新潟では良質な杉がとれます。
適度な湿気と、冬の寒さで年輪が細かくなる為です。
粘り強く強い杉です。


 
 2、木取り

丸太を板状に割ったものを、適材適所切り分けていく作業を「木取り」といいます。
この木取りで、建具の出来が決まるといっても過言ではありません。

下の写真は、白太と赤太の間でトロと呼んでおり、木目もつんでいて、
まっすぐで、最高の材料がとれる部分です。
 



 3、削り

万能機という機械で、直角を出し、厚みをそろえていきます。
この削りの作業の時は、工場内が木の良い香りで満たされます。




4、墨付け・ホゾ取り

木に加工する場所に印をつける作業が墨付けです。鉛筆は使わず、白引き、毛引きという先端が刃物になった道具を使います。
鉛筆より正確に印がつき、さらに木の繊維を切断するのできれいな切り口になります。上の写真は、二丁毛引きといって、刃が2つついており、桟など決まった寸法が繰り返される際に使います。


墨付けをしたところを、ホゾ取機械で穴をほります。(中写真)


ノミできれいに仕上げます。
(下写真)


ホゾとは・・穴にはめこむためつくった突起。ホゾと穴で建具が組まれます。






 
5、組み立て・すだれ張り


最後に部材を組み立てていきます。
どんどん形になっていき、楽しい作業。手でとんとんと加減しながら組んで、組み立て機械でぎゅっとしめます。(上写真)


すだれは、小さな釘で少しひっぱって張ります。(中写真)
上下にミゾがほってあるので、そこに竹や萩を反らせて入れこんでいきます。自然素材の弾力性をいかした方法。


すだれを張り終えたら、片方の桟をしならせてはめます。。
桟は、のりで固定せず真鍮釘でとめます。修理が必要になった際、とれるようにする為です。(下写真)


 





 

簾戸をつくるのに20種類の道具を使います