Q、建具図を書いて依頼したが、イメージ通りいかなかった。理由は? A、建具図面は、建具を作る人、お客様や設計する人など依頼する人をつなぐ大事なツールだと思います。 「形は図面通りなのだけど、イメージと何かが違う」 「職人として、お客様に喜んでもらおうと手間をかけて作ったのに そのお宅には合わない細工だった・・・。」 「前と同じような建具なのに、金額が高い。なぜ?」 このような事がたまにあります。 キーワードは「面(めん)」です。 面とは、建具の部材の角につける加工の事で、3o程の45度の角面やさーっと一鉋かけただけの糸面や 丸くとった坊主面や少し平らな部分を残して角度をつけた几帳面や様々な面があります。 この面で、建具のイメージが変わります。 建具を作る際の手間も大きく変わるので金額も変わってきます。 1oと3oの各面では、全く見え方が変わってきます。 たとえば格式の高い建物の千本格子の玄関に、手間のかかる几帳面をとる事があります。 陰影が生まれ趣のある仕上がりになります。 しかし・・・ 建具図面のワークショップでこんな事を言うのはわるいかもしれないけれど、面を作り手に図面で伝えるのは難しいと思います。 では、どうしたら良いかというと、や打ち合わせの時に一言伝えてみて下さい。 すっきりみせたい。 手のこんだ作りにしたい。など、簡単でかまいません。 そこから話が始まり、イメージに近い建具が出来上がっていくと思います。 |
Q、伝統的な障子や襖などの図面を書く時、どうも形が決まらない、間が抜けてしまう・・・・ どうしたらよいか? A、そんな時は、昔から伝わってきた寸法で一度書いてみて下さい。恰好良く決まるかもしれません。 障子の桟の見つけ(正面から見た寸法)は、大きなマスの障子では6o、 桟の沢山入った障子では4.5oと使い分けるとすっきり垢抜けます。 障子の上にある欄間の桟は、障子より少し細めにするとバランスが良いです。 また、障子紙 9寸3分に合わせて桟の割り振りをすると、恰好良い障子になります。 この9寸3分という寸法はあなどれないですね。本当にきれいな障子になりますね。 |
Q、建具の値段の違いとは?
最初にも言いましたが、手間の差が大きいです。しかし、規格外や、取り寄せの材木は高くなります。
後は、材木以外のガラスや簾戸ならすだれの価格の差は大きいです。 よくあるのですが、格子戸の桟が両面か片面か?というところや 塗装や、取り付け費、取っ手などの部品、が含まれているのかどうか? そして、それぞれの内容は確認が必要です。 |