Q、障子の紙じゃくりについて 障子紙を張るところです。紙を張って平らになるくらいに、紙1枚分の段差をつけます。 ![]() 下のノミは、鉋でとりきれなかった隅々をきれいにとる為のノミです。 反っています。この反りでピタッと、刃先があたります。 ![]() こんな風にとります。 ![]() 紙じゃくりをとると、良いことが2つあります。 @ 紙が張りやすい。 障子を作る際、表具屋さんが張るときもそうですが、後々、お客様が張りかえるときも、紙じゃくりがあると、段差の部分に、カッターの刃をそわせて紙を切ることができるので、きれいに仕上がります。 また、隅々の紙のしわも軽減されます。 A 障子が湿気で反ったとき、紙じゃくりがないと、紙が建具より出ているので、紙が擦ってしまいます。擦ると、毛羽立ち汚くなります。
紙じゃくりをとることで、長く美しい障子になります。 |
Q、雪見障子の上げ下げを繰り返しても、ゆがみやすき間がでないようにするには? A、下の写真のようにホゾをつけて組むと、何度も上げ下げしてもずれなく、角がピシッとした状態を保った雪見障子になります。 ![]() |
Q、障子の桟の組み方は? A、障子の桟を組む時は、ちょっとした加減が非常に大事です。 ![]() きつく組むと、木が無理をして反ってしまうし、ゆるく組むと、遊びが出てしまい、紙にしわができます。目安として、指で少し力を入れて入るくらいがちょうど良いです |