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新潟県新発田市の高橋建具製作所は、簾戸・格子戸など、和室・茶室建築の建具をオーダーで製作いたします。

■建具 Q&Adetail


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□ 障子



 

Q、障子の紙じゃくりについて

A、

障子紙を張るところです。紙を張って平らになるくらいに、紙1枚分の段差をつけます。

 

この鉋をつかいます。



下のノミは、鉋でとりきれなかった隅々をきれいにとる為のノミです。

反っています。この反りでピタッと、刃先があたります。





こんな風にとります。


紙じゃくりをとると、良いことが2つあります。

@ 紙が張りやすい。

障子を作る際、表具屋さんが張るときもそうですが、後々、お客様が張りかえるときも、紙じゃくりがあると、段差の部分に、カッターの刃をそわせて紙を切ることができるので、きれいに仕上がります。

また、隅々の紙のしわも軽減されます。

 

A 障子が湿気で反ったとき、紙じゃくりがないと、紙が建具より出ているので、紙が擦ってしまいます。擦ると、毛羽立ち汚くなります。 紙じゃくりをとることで、長く美しい障子になります。



 Q、雪見障子の上げ下げを繰り返しても、ゆがみやすき間がでないようにするには?

A、下の写真のようにホゾをつけて組むと、何度も上げ下げしてもずれなく、角がピシッとした状態を保った雪見障子になります。




Q、障子の桟の組み方は?

A、障子の桟を組む時は、ちょっとした加減が非常に大事です。



きつく組むと、木が無理をして反ってしまうし、ゆるく組むと、遊びが出てしまい、紙にしわができます。目安として、指で少し力を入れて入るくらいがちょうど良いです