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新潟県新発田市の高橋建具製作所は、簾戸・格子戸など、和室・茶室建築の建具をオーダーで製作いたします。

■建具Q&Adetail


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□ 建具の価格について



 

Q、建具の予算組みはどのようにしますか?

A、障子や襖は、いったいいくらするのか?

私もこの会社に入っていなければ、見当もつかない話です。


高橋建具の場合・・・

普通の障子で124000円。

襖は両面張って128000円です。

一方で、一見同じように見える襖も10万円ほどするものもあります。(シンプルな普通の障子でも、沢山作るところと、1つ1つ注文で作るところ、材料などでも価格の差がでてきます。)

建具の値段の違いの要因は3つあります。

 

1つ目は・・材料代の違い

 

例えば襖紙は、機械で漉いた紙が一般的で多く流通しており価格も手ごろです。

それに対して、手漉きのものや、からかみのような雲母擦りを施した紙は倍以上と、価格に大きな差があります。

 

2つ目は・・職人さんの手間賃

 

例えば、大きなマスの障子は1日でできますが、桟が何本も細かく入った障子は、1週間もかかりその分価格も高くなります。また襖でも、本襖となると紙を何枚も張り重ねるので、2週間くらいかかります。

 

3つめは・・・部品代の違い

 

価格を大きく左右する建具部品が3つあります

 

1、取手

2、鍵

3、ガラス

 

取手は、真鍮や鋳物などでできたものは、やはり高価で一般に普及しているものの何倍もの価格になります。

鍵も沢山種類があり、素材や性能により価格に大きな差があります。ガラスも多様で、防犯性能がついたものや、パターンガラスと言われるおしゃれな装飾ガラスはやはり高くなります。

取手や、鍵の値段が高いものは、やはりとても質も良いもので、頑丈で壊れにくく、使い込むといい感じに味がでてきます。


高いものだけが良いわけでもなく、シンプルな大きなマスの手ごろな価格の障子が個人的には1番好きです。具体的に「いざ、作ろう」と思った時はどうしたらいいのかというと・・・・

まずざっくりと高い仕様と手ごろな仕様の見積りを2種類出してもらいます。

そこから、自分の好みや、大事にしたいところ(デザインや素材感など)を建具店に伝えて話をしていくのがいいかと思います。

コストがない時でもあれこれ考えると、とてもいい感じに仕上がるものです。

 

ポイントは、少し多めに時間をかけて考えることです。

(建具を決めるのは奥深いところもあり、意外と楽しい作業です。せっかくの機会なのでじっくりと。)

建具の職人さんやスタッフに遠慮なく何でも聞いて下さい。

1年に何件も建具を納めているので沢山の事例を見ていますし、

長年やってきているので、鍵や取手が長く使うとどうなるか?身をもって知っています。